神戸大学医学部保健学科・大学院保健学研究科神戸大学医学部保健学科・大学院保健学研究科

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学科長挨拶
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学科長挨拶

神戸大学医学部保健学科長 石田 達郎
  1. 1. はじめに
  2. 神戸大学医学部保健学科は、1994年に設立された神戸大学の中でも比較的新しい学科です。看護学、検査技術科学、理学療法学、作業療法学の4専攻で構成されており、これまでに多くの優れた看護師(助産師・保健師)、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士を第一線の医療現場に送り出してきました。卒業生は、国家資格を取得して医療専門職に就くだけでなく、行政機関、教育機関、研究所機関、国際保健機関や広く健康科学に関連した企業に就職する学生が多いことも当保健学科の特徴です。

  3. 2. 医学部保健学科における教育の特徴
  4. (1)医学部保健学科では学部学生教育を行います。高度な専門知識と幅広い学識を持つ医療の専門人材を育成しています。なお、看護学専攻では、助産師・保健師教育を大学院に移行しました。つまり、学部の間は看護学の基礎から応用までの知識をしっかりと身につける期間としています。

    (2)他の多くの医療職種と協働してチーム医療を行っていくために歴史的に多職種間協働教育(IPE: Interprofessional Education)を重視し、卒業後の多職種間協働実践(IPW: Interprofessional Work)を想定した講義・演習を継続しています。

    (3)4年次には学生が個別に卒業研究を行います。教員による個別指導のもとに、学生自らが十分な時間をかけてレベルの高い研究を実施するとともに、将来の多様な進路において活かせるような研究ができるように指導しています。

    学部学生の間は、多くの授業・実習があり、知識・学識が増えるにつれ、さらに広く深く学びたいという学生の大学院進学数が近年増加しております。したがって、単に医療系職種の資格を取るだけではなく、医療現場で指導的立場に立てる人、研究者、教育職を養成するのが使命だと考えております。

  5. 3. 大学院医学系研究科の特徴
  6. 大学院は2026(令和8)年度から医学研究科と統合され、「医学系研究科」に改組され、学生の多様な進路や希望に対応できるような組織に改変しました。

    修士課程(博士課程前期課程)は先進生命医科学専攻として一本化し、その中に健康科学、未来社会医学、医療創成工学、バイオメディカルサイエンスの4領域が設置され、卒業生はそれぞれ保健学、公衆衛生学、医工学、バイオメディカルサイエンスの修士が取得できます。また、健康科学領域は、これまで通り、看護学、病態解析学、リハビリテーション科学の3つの講座で構成され、未来社会医学は公衆衛生大学院となります。一方、博士課程(博士課程後期課程)は健康科学、未来社会医学、医療創成工学、医科学の4専攻で構成され、卒業生はそれぞれ保健学、公衆衛生学、医工学、医学の博士が取得できます(詳細はホームページをご参照ください)。

    (1)大学院は、研究と高度人材育成の場です。先端技術と知識をもつ専門職及び研究者を育成しております。その方針は、「総合知」と「専門知」の両立です。自分の関心のある研究分野のみならず、他の領域の研究や社会ニーズにも興味を持ち、社会から求められる研究を行い、異分野共創を通して社会課題に対応できる人材を育成することを目指しています。

    (2)国際保健活動や海外との共同研究にも力を入れており、学生の留学を奨励しています。タイやインドネシアなどのアジアのトップ大学と学生交流や共同研究を行えるプログラムもありますので、学部学生時代から是非とも関心を持ってください。

    (3)「認知症予防先進大学」となることを目指し、「認知症予防プロジェクト」を2018年に立ち上げ、認知症患者の増加という社会問題の解決に貢献する取り組みを推進しています。さらに、2022年には、人間発達環境学研究科と連携してウェルビーイング先端研究センターを設立し、医療保健分野に留まらない人類のウェルビーイングを学際的に研究、社会実装してゆく取り組みを開始しています。是非とも関心を持ち、進んで参加して頂きたいと思います。

  7. 4. おわりに
  8. 本学は、10学部、14の研究科からなり、文系と理系のバランスが取れている日本でも有数の総合大学です。このような利点を生かして、学内外で異分野共創と産官学連携を進め、共同研究等を行っています。また、世界に開かれた総合大学であり、常に進化を続けています。その利点を生かし、様々な分野の知識を習得し、多くの出会いと交流を経験して、人間的にも医療人としても大きく成長し、グローバルな視点を持つ指導的人材を育成したいと考えています。

(神戸大学医学部保健学科長 石田 達郎)